公開講座ブックレット13『国語科における「論理」教育の射程』
まえがきより:「論理的であろうとする態度」とは、 思考を止めないことであり、自分がたどった「論理的な思考」 を問い直すことを含んでいる。それは「自己」と「世界」と「 仲間」の関係を探求し、考え直し、 組み替えていく無限に続く営みである。 ここで提案されたどの実践にもそうした営為の痕がどこかに潜んで いるし、それこそが、国語科という教科教育領域が、 その領域の固有のアイデンティティとして保持しなければならない 橋頭堡なのである。 嵐の中に漕ぎ出す私たちの少し先行きを照らす一つの灯火として、 このブックレットが少しでもその役割を担えたらと願っている。( 前・全国大学国語教育学会研究部長 住田勝)