学会の活動として、大きく次の三つがあります。
1.学会の開催
1年に2回(定例、春と秋)、学会を開催しています。学会では、自由研究発表、課題研究発表、シンポジウム、パネルディスカッション、ラウンドテーブルなどが行われます。歴史研究、授業研究、比較研究、実践研究など、さまざまな分野から最新の研究成果が発表されています。自由研究発表は、会員であればどなたでも発表することができます。
2.学会誌の刊行
1年に2回、学会誌「国語科教育」を発行しています。2014年3月現在、第75集まで刊行されています。ここには、編集委員によって厳正に審査された優れた学術論文が掲載されます。本誌に掲載された論文は、国語教育研究の論文の中でも最もステータスの高い論文として評価されています。大学等の高等教育機関への就職の際の業績としても、最重要論文として扱われています。
2011年度から「全国大学国語教育学会優秀論文賞」が設けられました。その年度の「国語科教育」に論文が掲載された人の中から受賞者が決定され、賞金5万円が贈られます。
3.研究情報の発信・交流
国語教育の理論と実践に関する基本図書の刊行、国語教育研究を啓発・リードする公開講座の開催、学会理解を広め、深めるホームページの充実など国語教育研究の情報発信の基地として広報活動にも努めています。
刊行図書としては、学会員の総力を結集して、国語教育学研究の発展に寄与する基本図書を刊行してきました。『国語教育学研究の成果と展望』(2002)、『国語科教育実践・研究必携』(2009)、『国語教育学研究の成果と展望Ⅱ』(2013)など、学会ならではの優れた研究成果を刊行してまいりました。
公開講座は、会員外にも広く開かれ、無料で参加できます。「国語科授業分析の方法」、「国語教科書研究の方法」など、魅力的な話題が取り上げられています。